【金融】上司からの答えは「とにかく、はいはい。と聞いて謝っておけ。」【30代前半】

職種：金融機関
年齢：30代前半

私は、窓口で受付事務の担当をしていました。お客様と窓口で接し、パソコンで入力などをする仕事は好きだったのですが、窓口である以上、最初にお客様の言葉をいただくのも窓口の仕事です。

「ありがとう。」「助かった。」などお客様に喜んでもらえると本当に嬉しいものでした。

しかし、嬉しいことばかりではありません。苦情を最初に受け付けるのも窓口の仕事です。自分がしたミスでなくても、こちらに非がある場合は、誠意を持って謝ります。それはあたりまえの業務だと思っていました。でも、たまに理不尽な内容のクレームもきます。

どうして、こんなことで謝らなければならないのだろう。と思うこともありました。しかし、上司からは、出来る限りお客様のクレームは受け入れるように指導を受けていたので、本当は負けず嫌いの性格の私は、理不尽なことに謝罪するのは、かなりストレスでした。

ある日、ありえないクレームを言ってきたお客様がいました。さすがにこれは謝罪できないだろうと、窓口担当数名で話し合い、上司に相談しました。しかし、上司からの答えは、「とにかく、はいはい。と聞いて謝っておけ。」でした。しかも、上司は窓口に出てきてその場をおさめる努力もしませんでした。

上司の指示どおり、窓口で謝罪を続け、その時間は３０分にもおよびました。この時、こんなに指導力がなく、部下を守ってくれない上司の下で仕事をしたくない。と思いました。私は、そのことがきっかでさらにストレスがたまり、職場に行くと頭痛やめまいを起こすことが増えました。

私と同じように不満を持った同僚数名と、本店へ上司のことを相談しました。しかし、上司は権力のある人で、本店へ相談しても注意がくることはありませんでした。上司が転勤になれば状況は変わったかもしれませんが、上司の転勤まであと２年ありました。こんな上司とあと２年も仕事をするのは、耐えられるか不安でした。

しかし、結婚し、産休もとれ、子供が病気になった時も有給を取りやすかった職場。退職するのを悩みました。もう少し頑張って勤めようと思っていた矢先、私に営業部門への異動辞令が出ました。

私が勤めていた金融機関は、勤務年数が２０年以上になると、事務職をしている職員も必ず一度は営業職をしなければならないことが決まっていました。

でも、私は性格上、営業という仕事は無理だろう。営業への異動辞令が来た時には退職しようと、以前から決めていました。しかも、予定より１０年早い、異動辞令には納得ができませんでした。もしかしたら、上司のことを本店へ相談したのがいけなかったのかもしれません。裏で何か動きがあったのかなと考えてしまいました。

私はそんな理不尽な金融機関で働く気が全くなくなりました。迷わず退職という道を選びました。退職後、悩まされていた頭痛やめまいはなくなりました。やはり、ストレスからだったのだと思います。退職して本当に良かったです。