【医療】自分が急いでいる理由がわからない【20代後半】

年齢：20代後半
職種：医療

20代後半のころ、医療関係の仕事に勤めていました。毎日違う現場に向かい、大勢の方を検査する仕事です。重い機材を車に詰めて現場に向かい、セッティングをして多い時は１００人ほどの方を検査します。終わるとまた機材を車に詰めて帰ります。

しかも常に急かされているので、体力的にも精神的にもしんどかったです。他の検査の方に比べて私はペースが遅かったので、常に「急がないと」という気持ちでいました。検査は、ひとり２分以内に終わらせるように、という目安がありました。

一年半くらい勤めましたが、最初から最後まで緊張とストレスの連続でした。始めての職場で勉強になることも多く、マイナスの面ばかりではなかったですがつらい思い出です。

最初職場に入った時に、中年の男性と若い女性が多い職場だな、と感じました。女性が若い人ばかりというのは、長くは働けない職場なのかな、とぼんやり思ったのを覚えています。年配の女性もいましたが、同じ職場の男性と結婚されていたり医師だったりして、立場が確立している方が多かったです。

大変なことはたくさんありましたが、なにがいちばん大変だったかというと、常に急かされていたことです。重い機材を運んでセッテッィングし、検査をして、また車に積んで帰る、その工程が常に急かされていました。何時までに終わらせる、というその現場ごとの契約があったのかもしれません。いろんな現場がありましたが、自分が急いでいる理由がわからない、と思いながら作業していました。

現場によって検査する項目がちょっとずつ違っていましたが、だいたい５、６項目ぐらいありました。これが終われば次はあれ、という感じで順々に回っていきます。すぐに終わる項目もあれば、時間がかかる項目もあります。私の受け持つ項目は大体２分、長くて３分くらいかかります。

検査のなかでは時間がかかる方なので、人がたまらないようにできるだけ急いでするのですが、どうしても行列ができてしまいます。仕方のないことなので冷静にこなしていけばいいのですが、余裕のないときはストレスに感じます。一度、他にも時間のかかる項目の方がいて、ものすごい行列になっていましたが冷静に（心の中はわかりませんが）対応されていて、凄いなあ、と思いました。

すこしずつ要領もわかってきて検査のスピードも上がってきましたが、ストレスもたまっていきました。重い機材を運んでいるときに腰も痛めてしまいました。同僚も何人か辞めていきました。就職活動をしている人もいました。そのうち私も辞める事を考え始めました。