【美容師】仕事出来もしないのにハッタリなんて絶対ダメ【20代後半】

職種：美容師
年齢：20代後半

28歳の頃美容師をしてた時の話です。オーナーは外国に影響を持った人で、その考えをスタッフに当てはめようとする感じでした。私の性格は、オーナーからしたらよく言えば謙虚、悪く言えば積極性がないとよく言われました。

私は、仕事はさせていただくという気持ちが強く、相手が認めてくれるなら喜んで引き受けはするが、自分からハッタリかましてまで仕事を自らは取らないタイプでした。

オーナーは、ハッタリがきくタイプで、何でもソツなく仕事をこなせてしまうタイプだったので、私のような人間は多少見てて苛立ったかもしれません。よく、何かあると、ニューヨークではとにかく出来なくても出来ますって言って仕事を取るから、あなたみたいなのはやっていけないわよと言われたものでした。

内心、ここは日本なんですけどって何度も思いましたが、グッとこらえました。なので、オーナーからしたら、私の謙虚さというのが、イコール仕事をしたくないというようにとらえられてしまうようで、しまいには意図的に仕事を振ってくれないこともあり、段々お店にいるのが嫌になってしまいました。

私は当時アシスタントだったので、使われてナンボというか、雑用など以外で使われるほど成長できる仕事だったので、使われないと干された感じになってしまうので、立場的にも辛くなってしまうのです。この時は、自分が消極的すぎるのかと落ち込み、自分がおかしいのかと思い込んでおりました。

そこにいるとどうもそう思えてしまうのです。友人にも相談したり、よその美容室に偵察して店内の様子や話を聞いてみたり、後になってからですがその職場を辞めてみて自分は間違ってなかった点を考えると、かなり考えを押し付けられてたなと実感しました。

友人のお店では、仕事出来もしないのにハッタリなんて絶対ダメだと言われました。私もその考えです。出来もしないのに、出来ますなんて言えません。仮に出来る人もいるかもしれません。ですが、私にはその時にまぐれでも出来るだけの運があるかと言うと、正直自信がありません。

一度、確実に出来るならやれますと言いますが、出来るかどうか分からないのに出来るってなぜ言えるのか、そのオーナーと討論になったことがあります。出来るかどうかその時は確かに分からない、だけどそこで出来ますって言って仕事をさせてもらわないと、ずっと仕事させてもらえないよとの返事でした。

考え方が違うんだなとその時は思いました。合わない辞めたいと思いつつ。もう少し自分が一人前になったらと思いながら過ごし、やはりここで足止め食っては自分のためにならないと、踏ん切りがついたので、私は辞める決心が出来ました。