【SE】同じプロジェクトに関わる人が突然死するケースが何件も【20代後半】

年齢：20代後半
職種：SE

IT関連会社で勤めていた時代、好きで参入した業界で最初の数年は必死になって仕事に打ち込むことができていましたが、キャリアを重ねるにつれて責任を伴う役職に就くようになりました。それでも基本的な待遇は変わらないままさらに数年が経ちました。

IT業界は非情なもので、どれだけ頑張っても頑張りに見合う評価が得るのが難しいです。大半のひとは、度重なるサービス残業の中で、体と精神をすり減らしながら仕事をしています。

私もその例に漏れず、標準労働時間以上のサービス残業を課せられることも珍しくない状況の中で、ほとんど残業代は支払われることはありません。しかし、業界全体の流れからはサービス残業を美徳とする考え方や、ひと月の労働時間の長さを自慢したりなど、後から考えればおかしな状況にいつの間にか慣れてしまっていた自分がいました。

そのような状況の中で、あるプロジェクトで任された仕事の中で、自分が受け持っているプログラムコードが外注されているコードの完成を待たないと進まない部分でした。せめてつなぎの部分がどのようなものかと上司に聞いたところ、問い合わせてみるとの返事をもらい待つことにしました。

できる部分は完成している状態で、幾日か過ぎましたが返答がもらえないまま再び返答を催促したものの、返答はありませんでした。しかし、完成できないことを理由にその責任を追及されるようになり、理由を説明しても受け入れてもらえず、ついにプロジェクトから外されることになりました。

自分の責任ではないのにこうした仕打ちを受け、所属会社からも厳しい責めを受けた私は、徐々に人間不信になり、精神的にも病んでいくことになったのです。

こうした理由から私は会社を辞め、しばらく働くこともままならない精神状態に陥りました。このような業界の風潮のせいで、私のような人間は多数いると思います。また、このような管理体制の中、ノー残業デーと言いつつ、その実は勤務時間の誤魔化しでひた隠しにし、勤務時間の実績の改ざんなどで監査をすり抜けるなど、上長の監理体制のずさんさを問題視しないことなど、本当におかしなことばかりだったと思います。

その体制の中で、同じプロジェクトに関わる人が突然死するケースも何件かあり、今思えば過労によりおかしくなったり死んだりする状態が信じられません。今もやめたことについては、あの時やめてよかったとつくづく思いますし、二度と同じ業界で働きたくないと感じました。