【ホテル】奥さんは何も知らないのだろうか。男性はみんな不倫をするものなのだろうか。【20代後半】

職種：ホテル業
年齢：20代後半

高校を卒業してからホテルの専門学校に入学し、ホテルについての勉強を2年間してきました。そのプライドもあって、私は何があってもホテルで働かなくてはいけないと、20歳で就職してからの5年間頑張ってきました。

ところが身も心も限界でした。ホテルで私は宴会サービス係に配属されていました。平日は、会議やセミナーでお茶を出したり、夜は宴会のサービスです。土日祝日になると、結婚式のサービスになります。

ホテルなので当たり前ですが、一年中お休みがないということになります。ですので、月に7回のシフト制でのお休みでした。もちろんお休みは平日が中心。土日にお休みということはありえませんでした。

時には6時に出勤し、お客様の朝食のサービスをして、中抜け、夜は宴会のサービスが終わってから翌朝の準備で深夜1時の帰宅。そんなことが頻繁にありました。

結婚式が繁忙期の6月、10月は朝7時に出勤し、夜中まで食事も取れずにずっと仕事ということも多々ありました。それはそれで仕方ないと諦めていた部分はありました。

私はまだまだ下っぱの身分だったのですが、上司は合間をぬってちゃんと食事をとっているんですよね。下っぱは食事すら取れない、上司は下っぱのことなんて気にもせず、テレビを観ながら食事をとっている。これはあまりにも許せませんでした。

ホテルにはよくありがちなのでしょうか。不規則な時間の仕事だからでしょうか。不倫王国だったのです。誰と誰が不倫してるだとか、そんな情報が毎日入ってきて、既婚者のほとんどの男性が不倫しているような状態でした。

当時、高校を卒業して間もない友人もまた40代の男性社員と不倫に走り、その友人が男性宅に乗り込むような現場にも居合わせたこともあり。なんだか人間不信に陥ってしまいました。

結婚とは何なのか。奥さんは何も知らないのだろうか。男性はみんな不倫をするものなのだろうか。私も結婚を意識する年齢ではありませんでしたが、結婚に対する恐怖のようなものも感じてしまっていました。毎日ビール瓶のケースを何箱も台車に積み上げたり、1日中ハイヒールで立ちっぱなしだし、体力の限界もありました。

サービスに誇りを持っているようなホテルマンは誰一人としていなくて、専門学校で勉強してきた2年間は一体何だったのかと思い始めました。私はお客様に『ありがとう』と喜んでいただきたくて、ホテルで働くことを選びました。

しかし、体力と気力の限界でそんな喜んでいただきたいという思いもいつしか無くなり、仕事を辞める決心をしました。