【歯科助手】知能テストの結果が悪かったから、院長が怒るのは仕方が無いけれど気にしないで【20代前半】

職種：歯科助手
年齢：20代前半

大学を卒業してすぐに、小さな歯科クリニックで働いた時の話です。そのクリニックは、歯科医である院長と、受付を担当する、その奥さんの2人で経営されており、その他には歯科衛生士が3名、歯科助手が1名というような構成で成り立っていました。

就職面接の際は、就業時間や雇用日数など一般的な面接だったのですが、問題は採用通知の電話とともに始まりました。

経営者である奥さんから「働く前に、知能テストを行うので初出勤の日には筆記用具を忘れないで下さい。」と話されたのです。今まで遭遇した事の無かった展開に、「知能検査ですか？」と思わず聞き返すと「あなたがどれくらい頭が良いのか判断させてもらいますので、宜しくお願いします。」ときっぱりと断言されました。

その段階では、知能テストで全てを判断される訳ではないだろう、と考え、言われるがままに知能テストを受ける事にしました。そして初出勤の日、テストを受け終えると「採点をするのでお待ちください」と話され、30分待たされた後、知能テストの結果には一言も触れずに「それでは職場を案内します」と言われ、その日1日、歯科助手の仕事が本格的にはじまりました。

初めての歯科クリニックという現場だった為、覚える事が多く、先輩である4名のスタッフからの説明をメモし、その日は主に、治療中両手が塞がっている院長先生に患者のカルテを開いて見せる、という仕事をしていまいた。

出勤初日の最後、掃除を終えて反省会をするとの事で院長の部屋に向かうと、ドアの前で「知能テストの点数悪かったんだってね。」という笑い声が響いてきましたきました。、

思わず廊下で立ち止まって、聞き耳を立てていると、自分以外のスタッフ全員が集まり、「私の受けた知能テストの点数がとても悪かった」、「初日から最悪な新人が入ってきた」、「使えない」、「やる気がない」、など陰口をたたいていたのです。

気分が悪くなりましたが、仕方なくその場に出て行くと、スタッフはピタリと愚痴を話すのをやめたのですが、院長はこちらを睨み付けながら「知能テストの結果が最悪だったみたいで、残念だよ。」と私に言いつけました。

そして、近くにあったカルテを私の目の前ギリギリに突き出し「君は近視なのか！！？なのかこんなに近くでカルテを見せられて、見えるもんか！！信じられないほど馬鹿だな！！」と怒鳴りつけてきました。

もちろん、自分はそんなに目の前ギリギリでカルテを見せいないし、急に怒鳴られ驚いていると、奥さんが「知能テストの結果が悪かったから、院長が怒るのは仕方が無いけれど気にしないで、明日からも頑張ってね。」と言いました。

その場では唖然として何も言えませんでしたが、知能テストの結果をネタにずっと罵倒される日が続くと思うと、とても気がめいってしまい、心から辞めたいと思いました。