【データ入力】そのたまに話すコソコソ話しさえ、ヘビのような課長に、にらまれます【20代後半】

職種：データ入力
年齢：20代後半

地元の測量会社に20才で入社しました。本当は、関連会社に決まっていたんですが、研修中に親会社に移るようにと言われました。給料も待遇も良くなるようだったので、周りの人の勧めもあり、移動しました。

しかし、親会社のデータ部署は最悪でした。色々な電算機器の保持の為、密閉空間で空調が常に管理され、夏でもカーディガンを着込み、時には足元のヒーターをいれていました。女子社員は、みな身体おかしくなっていたと思います。

その部屋で一番偉いひとは、ヘビのような人でした。みんなデータ入力や、システム開発で、PCに向かっているので、ずっと無言。何か用事があって話す時も コソコソと小さな声で。

そのたまに話すコソコソ話しさえ、ヘビのような課長に、にらまれます。お昼休みや、お茶を入れに給湯室に行く時だけが、救いでした。私は、同じことをずっと続けるのは大好きで、データ入力自体は本当に楽しい仕事でした。

でも、あの部屋のふいんきが辛かったし、耐えられなかったのです。でも、卒業後すぐに働いた職場だし、どこもこんなモノなのかなぁとも考えていました。ですから自分の世界に入り、とにかく目の前のデータだけをみて、毎日入力業務を頑張っていました。

それから数年たった頃、新しく出来る部署の入力担当として、期限付きで会社内で移動することになりました。まだ出来たばかりの部署で、ほかの部署の階に間借り状態でした。広い広い部屋の奥の方の一角。前の部屋には無かった窓が全面にある事だけでも、興奮ものでした。

そして、あたたかい。毎日続いていた身体の緊張がやわらいでいきました。新しい課長も、なったばかり。とても優しく、一から頑張りましょうって言ってました。そこでの仕事は本当に毎日楽しかったのです。

営業の人について、外回りに行ったり、プレゼンテーションのお手伝いをしたり、前の部署ではあり得ない毎日でした。仕事中に大きな声で話したり笑える事が嬉しかったんです。

残業もありましたが、キチンと残業代もつきましたし、多い月には残業代が給料を上回った時もあったくらいです。それでもやりがいのある仕事に一生懸命でした。しかし、私は期限付きの移動です。一年半くらいたった頃、もとの部署に戻る事が決まりました。

あの憂鬱な毎日がまた始まるかと思うと、本当に落ち込みました。他の世界を知ってしまったら、あそこにはどうしても戻りたくありませんでした。その後、運良く妊娠。会社を退職しました。