【医薬品】今回は仕方なく契約書に署名捺印しましたが、本当は納得いかない。怒りで震えていたのです。【30代後半】

職種：医薬品製造
年齢：30代後半

私が、この会社に勤め始めたのは８年前です。最初は、派遣社員でしたが、派遣法の雇用期間３年という上限があり、５年前に契約社員として契約をしました。

契約社員になってからは、その業務内容にも変化があり、これまで出来なかった機械のオペレーター、新人への教育を任されるようになりました。現場での扱いも派遣社員の時とは違い、信頼されていると感じていました。職場の雰囲気は、私としては全く問題はなかったが、現場にいるのはほとんどが女子ということで、陰口等が横行していて、職務にも影響があるほどでした。

現場で働く人たちには、労働契約の違いが、そのまま差別的扱いというものになっていることも気にはなっていました。しかしながら、私は、その様な現状にもめげずにこれまで懸命に努めてきました。

契約社員ということで、毎年更新の手続きがあり、その都度、契約の更新は必ずあるものではないからと、課長から告げられていました。それでも、私は、現場で必要とされている事を感じていましたから、これからもずっと、ここで働けるものと思っていました。

しかし、先日の契約更新時は、今までとは違い、契約社員の全員を対象に、説明会が行われ、これからの契約社員の契約の仕方が変わるとのことでした。

内容としては、労働契約法改正に伴う事で、２０１５年４月から施行される『無期労働契約への転換』の対策だったのです。私たちには、無期労働契約と、有期労働契約に分けるという説明でした。その理由は全員を無期労働契約には出来ないからといことでした。

しかし、蓋を開けてみれば、ほとんどの契約社員が有期労働契約となり、今回の契約書には、今までになかった文言が付け加えられていたのです。

「本契約期間満了時において、下記の『更新する場合の基準』により、契約を更新する場合がある。但し、甲と乙との通算契約期間（２０１３年４月１日以降に締結する有期労働契約の契約期間を通算した期間をいう）は５年を超えないものとする。」

この内容には、法改正により、５年を超える有期労働契約社員を無期に転換しなければならないこと回避する意図があり、契約社員にとって不合理極まりない内容でした。

私は、これを突きつけてきた人事担当に、「なぜ私が有期雇用契約なのですか！」「私に不備があったのですか！」と、少し強めの口調で問いただしました。人事の者は平然と「それは、あなたの評価と現場の状況によります」と答えた。

質問の答えなど、いくらでも用意していたに違いない。雇い止めと言われた時点で、次の更新を願い出たら、更新してくれるのかと聞くと、それは出来ないと答え、他に質問は？　と言うのです。

こんな無意味な問答にやりきれず、今回は仕方なく契約書に署名捺印しましたが、本当は納得いかない。怒りで震えていたのです。こんちきしょう！　って、この場で『こんな会社辞めてやる！！』と言えたら、どんだけ気持ち良かっただろう。しかしながら、職を失うことやはり怖いので、言えずにこれからも大人しく雇われるしかないのです。その期限が来るまで……。