【サービス業】プロジェクトが軌道に乗りかかった頃に突然配属先変更の辞令がおりました【30代後半】

職種：自動車関連サービス業
年齢：30代後半

私は約6年勤続して勤めていた会社を辞め、転職して現在の職に就いています。以前は自動車関連の仕事をしていました。入社間もない頃は主に営業所において働く現場勤務でした。朝は開店準備をする為に一般企業の出社時間とは比較にならない程早い時間に出社せねばなりません。そして閉店後も残務に追われ、気がつけば帰宅時間は日付を超えて午前様、などということが頻繁にありました。

平社員のうちは残業代もきちんと支給され、また年齢的に若かったこともあってモチベーションに影響することはありませんでした。ところが昇進して役職付になると残業手当は支給されません。もちろん役職手当は付くのですがその手当は極めて少額で、下手に残業をすると下位の社員より月給が低いという逆転現象が起きました。

そのことに不平不満をもつ社員が多く、おのずと現場全体の士気に影響していました。何故なら、出世すると給料が減ってしまうという現実を皆が恐れていたからです。

私自身もそのような思いを胸に秘めていたので、特にやり甲斐を感じることもなく、ただ惰性に任せて働いていました。そして機会を見つけ、もっと情熱を傾けられる職場を探して転職しようとも考えていました。

ところがスタッフのままの現場勤務も5年を過ぎようとした頃に人事異動で本社勤務となってしまいました。環境が一変することに戸惑いと不安を覚えましたが、その反面では新たなチャンスも感じていました。ポジションが変われば失われた情熱が再燃してやる気も上昇するだろうと考えたのです。

配属先は大手法人顧客担当チームの事務係でした。そこで与えられた職務が私の性に合っていたのか、自分でも驚くほどスキルアップし、すぐに事務係のリーダーを任じられました。

現場勤務していた頃は転職のことばかり考えながら、半ば義務感だけで働いていたような状態でしたが、異動先ではそのような考えも一切捨てることができ、更なる出世を望んでもいました。

ところが、それから半年ほど経ち、手掛けていたプロジェクトが軌道に乗りかかった頃に突然配属先変更の辞令がおりました。またもや現場に逆戻りです。まさに寝耳に水状態でした。

会社の業績が著しく悪化傾向にあったので、社内改革の一環として大規模な人事異動が行われたのです。折角新しい部署にも慣れて情熱を傾けつつあった矢先でしたので落胆してしまいました。

しかし企業の業績に関わる事情でしたので、そこは我慢をして心機一転、奮起して働くつもりでおりました。ところが悪いことは続くもので、またもや2か月も経たぬうちに本社勤務に逆戻りとなったのです。

もはや迷走する会社の体制についてゆくことができなくなってしまい、それまで幾度か決意しかけたこともあった辞職ですが、とうとう本当に踏み切ることとなったのです。