【テレアポ】2週間のお試し期間の間に、目標の件数を取れなければクビ【40代後半】

職種：テレホンアポインター
年齢：40代後半

この会社は入社したときから、嫌な予感はしていましたが、このときはお金に困っていて、大きな支払いも控えていたので、「何が何でも続けてやる。辞めないぞ」と意気込んでいました。しかし、入社するなり、上司から、

「2週間のお試し期間の間に、目標の件数を取れなければクビ」

というような意味のことを言い渡されました。

実際に消えて行った同僚も何人もいました。最初のノルマは昼間の5時間で、資料発送の許可を10件以上取ることでした。一見、難しいように思えますが、ただ、無料の資料を送っていいか聞いて「いいよ」と言われれば、それで1件です。

電話帳からかけるので、飛び込みという感じで大変かもしれませんが、住所は電話帳に書いてあるので、最初から聞かずに乗っている住所を読み上げるだけでよかったです。

私は2週間過ぎて「合格」と上司に言われたので、この会社に残ることが出来ました。その後も結構気に入られているみたいで、どんどん新しい研修にも参加させてもらって、「私はここにいて大丈夫」と思い始めました。

ところがです。逆に気に入られたために、その後、苦しい目に合うこととなります。最初は勤務時間を1時間延ばすように勧められました。ちょうどダブルワークで夜の数時間の仕事を辞めたばかりだったので、それはOKしました。

そして部署を移動するように勧められました。いままでは資料を送るだけのアポイントでした。新しい仕事は2000円のサンプルを売る仕事でした。

まったく自信はなかったのですが、上司が張り切って「君ならできる」と言うので、とても断りにくく、引き受けてしまいました。資料発送の仲間たちも、2000円サンプルに行くように言われたけど断ったとのことでした。絶対に無理だからと。

仲間たちの言うとおりでした。無料のモノを送る許可をもらうのと、有料のモノを売るのとでは大違いでした。最初から難しくまったく売れませんでした。上司から様々な指導がされて、一時期は多少はアポが取れるようになり、少しは売れましたが、また、だんだん成績は落ちていきました。

後半は、精神的にダメになって、2000円サンプルを売り始めた頃より、さらに売れなくなって、上司からさらに厳しく言われるようになりました。私はさらに精神を病んでいき、今度は、「もう辞めます」という気力さえなく、「どうすればこの会社を辞めれるのか」ばかりを考えるようになりました。心療内科の受診も考えました。診断書をもらったら、どうか…とか。

その後も、資料発送の部署に戻してもらおうかと、いろいろあがきましたが、とうとう辞めてしまいました。この会社は、資料発送部門は閉鎖する予定だったので、どっちみち2000円サンプルを売ることができなければ生き残ることはできませんでした。

その後、アポイントがないコールの仕事に就いて続いています。皆さんも、くれぐれも無理をしないでくださいね。