【メーカー】私の年俸は約束した金額の8割になっていました【40代前半】
2015/02/01
職種:メーカーの管理職(事業部長)
年齢:40代前半
これは私がある企業に転職をし、そしてその仕事に嫌気がさして退職した(再度転職した)時の体験です。もともと転職した理由は、元いた会社の人事異動によって自分が中途半端な管理職のポジションになって、事業を運営するうえでの実権はないにもかかわらず(上の組織から降ってくる方針を、部下が実行するのを眺めているだけ)、その結果責任は取らなければならない、ということが嫌になって、もっと実権を持って自分が考え、実行できるポジションを求めてのことでした。
それで転職を考えていた時に、ちょうど転職エージェントから、今携わっているのと同じような消費者向け分野での不採算事業部を立て直す、という求人案件をもらい、それであれば今の自分の不満点を解消でき、やりがいを持って仕事ができるかもしれないと思い、転職を決意しました。
条件としては、現在の年収を維持してくれること、でしたが、これについては先方が確約してくれましたので、最終的に合意しました。そして、転職し、不採算事業部門の責任者になって仕事に取り組み始めました。
仕事のハードルは高く、毎日深夜まで戦略を練り、昼間は現場を飛び歩く、という日常でしたが、それは自分が望んでいたことなので、全く苦にはなりませんでした。
しかし問題は、その命令系統というか、上司の関係でした。その転職した会社は、基幹事業は企業向けのいわゆるBtoBの事業でしたが、持っている素材を生かして事業を多様化したいということで、私が入った消費者向けの事業を立ち上げていました。
しかし、そもそも事業を進めるうえでの考え方や戦略は、企業向けと消費者向けでは全く違います。そのあたりのことが、わからないので、不採算事業になっていたので、私はそれをきちんと消費者向けの事業としての戦略を立て、進めていました。それがなかなか役員たちには理解されなかったのです。
さらに悪いことには、その会社は完全なワンマン企業でした。もう80歳になろうかという会長がすべての実権を握っていて、各事業部はどんな小さな案件でも、その会長に判断を仰ぎ、承認を得なければ動くことはできませんでした。
その会長が出社する朝の時間には、会長室の前に、承認を得ようとする事業部長たちが列を作って並んでいる、というような笑い話のような状況でした。
それはそれで我慢できましたが、問題は先に書いた通り、企業向けで事業を運営してきた人には消費者向けの事業のポイントがわからないのです。ですので金の使いかたひとつとっても、なかなか理解してもらえませんでした。そしてなおかつ、もう80歳ですから老化が進んでいて、前回説明して承認を取ったことが、次回の時には忘れていて、なぜこんなことをしたのかと怒鳴られる始末です。
そんあことで、事業を進めることよりも、会長の承認を取ることの方が、仕事のメインになってしまい、事業の立て直しはなかなか進まず、こんな無駄なことに時間を使わなければならないことに、まず嫌気がさして来てしまいました。
それがひとつめの話です。しかし、これだけならまだ我慢できました。問題は、その年度が終わり、次年度の年俸の査定が始まった時です。私の年俸は約束した金額の8割になっていました。
人事部に行って部長に確信したところ、入社時に約束していた年俸は、事業が予算をかなり高いレベルで達成して人事評価が最高の時に得られる年俸だったのです。それが、今年度は通常の査定になり、何しろ不採算事業の立て直し初年度ですから予算など到底達成できないので、その実績に基づいて計算したところ、8割の年俸になったということでした。
それは約束が違うと抗議しましたが、入社時にそこまで確認していなかった私の落ち度もあり、その点については書面の約束事にもしていなかったこともあり、8割に下がったことは覆りませんでした。
これで完全に私のモチベーションは切れてしまい、社内政治で事業は進めることができず、そして年俸は約束を破られる、ということであれば、もう続けることはできないと思い、転職を決意しました。
それなりに頑張って仕事には取組み、いい兆候も見えていたので残念ではありましたが、仕方ないことでした。
あなたはこの人の仕事を辞めた理由、辞めたい理由をどう思いますか?率直なご意見を是非お聞かせください。気軽にコメントを書き込んで頂けると幸いです。
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