【SE】始発から出勤して、終電で帰宅するまで、待機という指示でした【20代前半】
2015/07/09
職種:システムエンジニア
年齢:20代前半
現在、勤めている会社に入社し、仕事内容や環境に慣れ始めた頃にお客様先に出向していた時の話しになります。自分が入る時点で、業務内容や規模などから、あからさまに炎上しているプロジェクトでした。
これも仕事だから・・・と半分あきらめつつ、プロジェクトに参画すると、予想どおり稼動が高い状態でした。まだ、その時点では辞めたいなどとは思っていませんでした。高稼働だったのは自分だけではなく周りのメンバーも同じだったので、稼動自体は開き直る要素がありました。
四苦八苦しながらもスケジュールを遅らせないために必死に働いていたのですが、やはり現状では厳しい。ということで、リーダーに増員を持ちかけても、開いてるSEがいないということで聞いてもらえず。
おかげで、開発期間は2ヶ月以上近く休みなしに。休みがあっても1日休んだら、また1ヶ月休みなしというようなスケジュールでした。年末年始をまたがっていたので、当然お正月はありません。
また、自分の力不足が悪いのは分かっていますが、その休み期間がない間に上司にダメだしを徹底的に受けてしまい、精神的にもかなりダメージを受けていました。現在まで社会人になってから人前で涙を流したのはその時のみです。
そんな中、やっと製造工程が終わり、テストに入った時、辞めたいと本気で思ったことが起こりました。それが、待機指示です。それだけ聞くと、たいしたことがないと思われがちですが、内容は、始発から出勤して、終電で帰宅するまで、待機という指示でした。その間、作業できるものがなく、他の方の作業も手伝うものもない状態です。
また、契約や環境の問題もあり、インターネットを閲覧することももちろん出来ませんし、勉強用に学習本を持ってくることさえも出来ない状態です。
本当に、やることが何もない時間がただただ続いていくだけです。触れるのはOfficeやメモ帳などアプリケーションのみ。当然そんな状況でも休むことなどは出来ず、とりあえず居ろというのみ。本当に苦痛でした。
「何もしなくて、ただ居るだけでお金がもらえるんだからいいじゃないか」といわれたこともありましたが、仕事をしにきているのに、仕事が出来ない、暇つぶしも出来ないというものは、本当に苦痛以外の何者でもありませんでした。
もちろん現場の上司や、自社の上司などに掛け合いましたが、「どうしようもない」の一言で片付けられました。今冷静に考えてみると、半分うつ病のような状態だったと思います。
その待機指示は、2週間ほど続きました。その期間中は、終わりが見えない待機にかなりストレスを感じ、何度も辞めてやろうと思いましたが、唯一救いだったのは、同じ状況で働いていた同僚でした。
お互いに限界を感じると、外の空気を吸いに連れ出しあい、愚痴を言い合って、わずかでもストレス解消になるように気を使いあいました。
もちろん同僚も辞めたいと散々言っていました。それが結果やめなかった理由かもしれません。辞めたいと言っている人が頑張っているのだから、もう少し頑張ってみようと思うきっかけになっていたと思います。
何とか待機期間を抜け、担当分のテストや、同僚のテストを含めお互い助け合いながら進め、やっと追われる。やっと休めるという時にも、また他の人の作業を手伝って当たり前でしょという感じで作業を与えられてしまったのです。
お互い差さえあった同僚の分ならまだ頑張れましたが、放置扱いされた人間の作業を手伝う義理はないと、とうとう自分は切れてしまいました。
自社の上司に、これ以上この現場にいさせられるのであれば辞めると宣言したのです。今までなあなあで、反発をしなかった自分が、辞めると言い出したことに上司は驚き、また焦り、重い腰を上げざるえない状況になりようやく現場を抜け出せることになりました。
もちろん同僚も一緒にです。当時、離職率が社内で問題になっていたというのも、抜け出せた要因の一つかもしれません。
現場を抜け出した後は、休めなかった分の休みをまとめてもらいました。会社としても断れる状況ではないと判断したのだと思います。
その後は、ほどほどの炎上プロジェクトの経験はあったものの、待機炎上の時ほどのものはありませんでした。というか、あれを経験すると他が屁でもないと感じるようになったのは、いいことなのか悪いことなのか良く分かりません。システムエンジニアとして生きてきた中で一番の酷い現場でした。
結果、やめずに今も同じ会社に勤めていますし、昇給をすることも出来たので、今は辞めたいと思っていませんが、ある意味、いつやめても生きていけるように逞しくなろうと思う経験が出来ました。
あなたはこの人の仕事を辞めた理由、辞めたい理由をどう思いますか?率直なご意見を是非お聞かせください。気軽にコメントを書き込んで頂けると幸いです。
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