【美容師】服や化粧品にかけられるお金はほぼ全くありません【20代前半】

職種：美容室アシスタント
年齢：20代前半

美容専門学校を卒業後新卒で入社した美容室が、ひどいブラック会社でした。まずなんと言ってもひどいのは労働時間です。一般的に美容師は労働時間が長いことで知られていると思いますが、さすがに程があります。

結婚式や成人式の為のヘアセットの予約が入っていて早朝に出勤しなければならないとか、営業終了後も練習しなければならないのは当然なのでいいですが、

先輩が全員帰るまで帰れない・・・というような雰囲気があり、結局ほぼ毎日のように日付が変わる頃ようやく帰れる感じでした。

仕事の後自分の時間を楽しむ余裕などもちろん無く、家に着いたとたん気を失うように眠ってしまうことがほとんどです。

朝目が覚めたら玄関先で靴を履いたまましゃがみこんで寝ていたこともありました。労働時間がこれだけ長くても休みは非常に少なく、当然週休２日も休めません。

店自体が年中無休だったので休みはシフト制だったのですが、休日に飲み会で呼び出されることもしばしばありました。

飲み会といっても、新卒生は先輩方の注文をメモ帳を持って聞いてまわったり、店員さんに飲み物の催促に行ったりと大忙しです。

たくさん働いた分給料はいいかというと全くそんなことは無く、スーパーなどでアルバイトするのと変わりません。

社会保険や厚生年金にも加入できず、全て自己負担で払わなければならなかったため、生活の為に使えるお金はごくわずかです。

職業柄見た目にも気をつけなければいけませんが、服や化粧品にかけられるお金はほぼ全くありません。実家で暮らしているとか、親に金銭的に支援してもらえる、などということが無い限り、この給料で暮らしていく事はほぼ不可能だと思います。

また、技術職だからなのか分かりませんが、気難しい（意地悪）な上司もいて、決して人間関係が良いとは言えない職場でした。

例えば仕事自体がきつくても、社内の雰囲気がすごく良いとか、良い仲間に恵まれるとそれだけで長く仕事を続けられたりしますが、労働は過酷、給料も少ない、人間関係も良くないの３拍子が揃っていて、全く救いの無い状況でした。（優しい先輩もいましたが）

このようなきつい労働条件ですが、体調を崩して仕事を休むと怒られます。社会人として体調を管理することはもちろん仕事の内だと思いますが、どう考えても体調を管理できるような余裕はありませんでした。

実際に先輩方から聞いた話では、荷物も道具も全て置いたまま音信不通になり辞めてしまった方や、チラシ配りに行ったまま帰ってこなくなってしまった方もいたようです。結局私も長くはもたず、早々に退職することになってしまいました。