【受付】よくもまあこんなに自慢をして恥ずかしくないわね【20代後半】

年齢：20代後半
職種：受付

そこは第三セクターでした。社長役員等はお役所からの天下り。社長のスケジュールは、朝10時ごろ来て、新聞を読み、部下とお昼を食べ、それからお昼寝をして、3時ごろ帰る。こんなスケジュールなのに、月に30万くらいもらっていたと思います。

そして数年たったらまた高額の退職金をもらい辞めて、またまたどこかに天下りをするのでしょう。本当においしい職業です。私たちの血税がこんなところに使われているのかと思うと、本当にいらいらしました。部長や課長も、その社長の高校時代の同級生とか、また職員も、お役所の人の子ども達や、社長の知り合いの子どもとか、コネコネばかり。職安から行った私のみが、本当に民間人って感じでした。

私の仕事といえば、一階での受付で、本当に暇。なので、社長のお客さんとお話をするのが一番のお仕事でした。社長のお客さんはこれまた、社会的に地位がある方たちで、名刺を配るのが趣味で、ほんと、自慢ばっかりです。自分の自慢、友達の自慢、息子の自慢、よくもまあこんなに自慢をして恥ずかしくないわね、っていう自慢ばかりです。

部長には、自分がいろんな人を銀座のお店に連れて行き、そのおかげで飲み屋のお姉ちゃんが自分のお店を出せるようになった話を、何度も聞かされていました。でも、そういう地位とお金に目がない女は割と多く、私のちょっと前からいた先輩もそういったタイプで、ちゃっかり部長と不倫をしていて、ランチはいつも一緒、先輩が出張の際は、部長のベンツで送迎されていました。

時計や服など、いつも買ってもらっていたようです。そういう男と付き合っているからなのか、自分までそういう上流階級の人間だと勘違いをしていたようでした。その先輩はシングルマザーで、確かにきれいな顔はしていましたが、卒業した高校は地元の最低ランクの私立の高校でした。仕事もよく間違っていましたが、係長にいつの間にか昇進しました。

その先輩は、きれいだとか、着てる服はセンスがいいとか、毎日どこかしら誉めないと機嫌が悪くなり、また、誕生日にはプレゼント交換をするのが習わしとなっていて、気に食わないプレゼントをもらうと、あの子はセンスが悪いとか、散々言いふらしていました。私も、趣味がおかしいんじゃないの？と良くいわれていました。

プライドも高く、バレンタインの時など、とても高価なチョコレートをみんなでやると言い出し、ひとり7千円も徴収されました。どんなチョコなの？ってかんじです。また、自分のバックには部長がついていると思っているからなのか、経理のお局に言いたい放題で、私はいつも、その間に挟まれ、とっても苦労しました。

その挙句に、みんなから私は八方美人だといわれるようになりました。どちらかに付くのは嫌だったから、何も言わないでいると、今度はそのように言われ、鬱になりそうになったので、辞めました。