【イベント】すべて私の責任にされ怒られ続けました【20代後半】

年齢：20代後半
職種：イベント関連

私が務めた会社を辞めたかったのは、上司と環境に恵まれなかったからです。数々の嫌だった事、呆れる環境にありながら2年間そこで頑張り続けました。

入社初日、社長を含めてたった３人しかいない職場で、先輩社員が一ヶ月後に退職する事を聞かされました。慌ただしい中ですべての業務内容、初めて見るような機械の使い方、書類が閉まってある場所を短期間で詰め込まれました。

引き止めたい私の気持ちと裏腹に、引継ぎもそこそこに先輩社員は退職しました。翌月から社長と一対一の仕事が始まりました。先輩社員から教えてもらえなかったことも、

「知っているはずだ！」

と、怒鳴られる毎日です。失敗すると、そこで業務は停止。1時間は確実に怒鳴られ続けました。最初は、仕事についてなのですが、どんどん人間性を否定してくる社長。

大学をでた意味がない、協調性がない、常識がない。遂には、地味だ。と、服装のことまで言われました。風邪を引いてマスクをした日には気に入らなから外すように命じられたことも。地獄のような毎日でした。

病欠はもちろんですが、電車の遅延も認められませんでした。遅れたのは、電車が停まることを予見できなかった私の責任だとー。こればかりは、不可抗力ではないかと言うことも、すべて私の責任にされ怒られ続けました。

無理難題も出されました。3時5分前に、徒歩で15分はかかる銀行の窓口へ行くように言われたこともありました。いつも社長が使っている文房具が廃盤になった時、その理由と、代換え品の候補についてのレポートを欠かされました。

それから半年後、入ってきた新入社員は、大学卒業後家事手伝いをしてきたアルバイト経験のない自分より年上の女性でした。自分でもまだ分からない業務内容を教えながら、社会人としての基礎を自分より年上の人に教えなければいけないプレッシャー。

電話対応から、名刺交換の仕方、取引先への手紙の書き方、FAXの送り方からコピーの仕方すら知らない彼女にです。彼女ができないと私が社長から叱られていました。しかし、何も分かっていない年上の新入社員は、私が自分のせいで叱られていることすら気づいていなかったのです。

マイペースに業務を進める彼女の失敗を、社長が見つける前に修正する私。
自分でも、ピリピリしているのが解りました。楽しいはずの土日の休みも、また一週間が始まるんだと思うと楽しむ余裕すらなくなり、ほとんど家から出なくなりました。

家族や友人に突然意味もなくキレて当り散らすことも。自分が自分でなくなってきた。ここで私は、退職願を社長に提出したのです。

これが私が会社を辞めたいと思った理由です。2年もの間、よく務めたと思います。やりなおせるなら、最初に先輩社員が退職すると聞いた時点で、辞めているべきでした。あれから、5年近くたちました。その後の転職先には恵まれました。でも、今でもあの会社で仕事をしている夢を見、うなされることがあります。