【保険】少しずつ夜に誘いの電話をされたり、色恋メールがあったり、プライベートにまで及んできます【20代前半】

職種：保険外交員
年齢：20代前半

保育士をしていましたが、引っ越すにあたって辞めてその先のハローワークに通っていたことがあります。その周辺でスカウトされました。保険外交員でした。早く仕事を決めたいと焦っていたところだったので、私はすぐにやろうと決めました。

しばらくは実際に仕事をするための勉強をしていました。もともと授業のようなことが好きで、年齢はばらばらであっても一緒に入ってきた仲間たちともすぐに仲良くなりました。

講師の先生もきれいな女性で憧れるばかりでした。また、職場はグループに分けられていて、営業の仕事ということもあるからか、モデルさん・タレントさん・女優さんのようなメンバーが揃って華やかです。お客さんから誕生日に花が届くこともあり、こんな世界があるのだと思わされたものです。

しかし、すぐに現実に突き当たります。そもそも保険に対するイメージがなかった私でしたが、世間は面倒なものだと思っていることに気付きます。

その面倒だと思われているものの営業は当然大変でした。営業という仕事自体も初めてで、電話の対応もまともにできません。たくさんの電話をする機会があるのに、電話が苦手で、人前での電話に躊躇しがちでした。

そして、人と話すのは好きですが仕事につなげられません。勉強期間に優しかった上司、先輩が怖くてしょうがなかったです。ちょっとの時間に何件もの呼び出し電話にぞっとし、完全に付いていけなくなりました。

また、私の担当には男性が多い職場も入っていました。契約しているお客さんのフォローの他、新しい契約をそこからもらうために「ファンをいっぱい増やしてね」と上司には言われました。

だからまずは顔を覚えてもらおうと何がなくても顔を出していました。一言目から「合コンしよう」等と言われることもありましたが、仲良くしてくれる方も増えてきました。

でも、ひやかしの誘いが多いです。みんながいる前で「鍋パーティーしよう」というものならまだいいのですが、少しずつ夜に誘いの電話をされたり、色恋メールがあったり、プライベートにまで及んできます。

私に上手に受け流す術がなく、仕事という意識が足りないから、そんなことでいっぱいいっぱいになるのだと思います。

だけど、上司に相談したら「良かったね！その調子で」「好きって言われたら、あなたもですか？！って受け流せばいいよ！私はそうしてた！」と、爽やかに切り替えることはもう私には無理でした。

そして、「選んだ仕事でしょ」と言われたとき、とっさも思ったのは「私は（前職の）保育士だから」ということでした。そのとき、前職の未練と同時に、この仕事が向いてないし、やりたくない、嫌でしょうがないのが改めてよく分かりました。

それから私は、なかなか辞められないような状況から半ば強行で退職して、すぐに保育士として働き始めました。