【英会話】前月達成出来なかった売り上げが、翌月に繰り越しされるシステム【30代後半】

職種：英会話スクールのマネージャー
年齢：30代後半

私が英会話スクールのマネージャーをしていたのは３０代前半から後半にかけてでした。訪問者にスクールへの入会を勧めるために、自分も内容を理解しなくてはいけなかったので、外国人の先生のレッスンを無料で受けられることはラッキーだったし、たくさんの生徒さんとの交流や、生徒さんのレベルが上がっていき、留学やワーキングホリデーに行かれる姿を見るのはとても楽しくやりがいがありました。

でも、どうしても我慢が出来ず、耐えられないことが一つだけあったんです。それは、スクールが閉まった後に上司に行う営業成績報告。。

マネージャーと言えども、やはり、ひとつの学校を任された身。ボランティアではないので、お金を稼がなくては学校はつぶれます。一つのコース数万から数十万円のコースを売らなくてはいけません。

まだ、初めて会う方なら、多少高くても高い方がプライベートや、専門的なレッスンなので、伸びるのが早いとわかっていますから、堂々と勧められました。

また、既存の方の継続に関しては、学生さんだったら、いつも直接は接しない親御さんと話すので、それに関しても勧められました。でも既存の方で大人の方には、どうしても金額のことで難しいと言われたら、個人的な感情が入ってしまう上、仲よくなりすぎてしまったが為勧められず。。

新規の開拓をするのがとても難しい不景気な時代。だんだんと営業成績は落ち、しかも、その会社は前月達成出来なかった売り上げが、翌月に繰り越しされるシステム。まるで借金が雪だるまのように増えるがごとく、いつの間にか月の目標が通常の売り上げ目標の１０倍以上。。もちろん達成するわけがありません。

そして恐怖だったのが、スクールのトップは私でしたが、本社は別にあったため、各スクールのマネージャーが学校を閉めた後、夜９時過ぎから本社のボスに報告の電話。そのボスがかなりきつくて、ほぼ毎晩、けちょんけちょんに吊るし揚げられていました。

報告の順番も、もしも成績がいいスクールが多い日は、一言嫌味はあっても、「仕方ないわね」で済むけれど、一歩間違って、成績が悪いたくさんのスクールの報告が続いた後に、タイミング悪く報告してしまおうものなら、３０分以上は深夜に関わらずこんこんと説教に捕まる日々でした。

そんな毎日が続き、このスクールが閉まった後の恐怖のひと時に耐えられず、私は英会話スクールのマネージャーの仕事に終止符を打ったわけです。でも、先生や生徒さんの事は今でもいい思い出です。